市場価値(価格)が上がるアンティークコインとは?
- けんた きい
- 8月12日
- 読了時間: 4分

将来価格上昇するアンティークコインは、どれか?
これは誰しもが興味惹かれる話題でしょう。
アンティークコインの価格が上昇する条件として「希少性、状態、芸術性・歴史的背景やストーリー」など色々な要素を提唱する人はいます(特にコイン商の売り文句)。
ですが、そんなのは分かりきった事でそれを踏まえて「なら何が来るか?」が知りたいところですよね。
今回の記事は、その辺りに焦点を当ててみます。
鑑定眼より選定眼
私のアンティークコインの仕入先は主にオークションです。
オークションでは真贋鑑定される前のコイン、いわゆる「裸コイン」が出る場合と鑑定会社が既に真贋及びグレードを評価し、スラブに入ったコインが出てくる場合があります。
前者では当然偽物である可能性もありますし、どのグレードが付くか自身の鑑定眼が問われます。うまく安値で落札し鑑定会社に評価依頼をした後、高いグレードが付けば落札額よりも高値になる可能性が大です。
コイン商にとっては、その差が自身の利益にもなります。
ただし、そのコインの市場価値(価格)は今後も上昇を見込めるのか?と言えば決してそうとは限りません。
あらゆる業界、市場に動向(流れ)があるようにアンティークコイン業界にも動向というものがあります。数十万種類あると言われるアンティークコインの全てが将来に渡り価格上昇するかと言えば残念ながらそんな単純な話ではなく、何年も価格が横ばい、逆に下落といったコインもあります。
希少性や状態、芸術性といった要素は価格上昇に起因しますが、そのコインの市場動向を掴むか否かの方が価格変動に直結します。市場動向を人気やニーズと読み替えても良いでしょう。
コイン商の目利きって本来、そこにあるべき。つまり将来、価格が上がるコインを見極め、如何に割安で入手できるかの選定眼。
裸コインを見極める鑑定眼も必要ですが、この選定眼の方がより重要だと考えます。
コレクターの中には収集対象のコインさえ入手できれば将来の市場価値(価格)はどうでも良い、という方もいらっしゃるかも知れませんね。
が、それでも自分の好きなコインが値下がりするより、上がってくれた方が気分は良いでしょう。人っていくら趣味とは言え1年後に半値で売られていたら損した気分になるものです。
予想利回りを計算する
偉そうに書いてはいますが私も次に何が来るアンティークコインなのかなんて断定できません。ただ自分なりの指標を持ってコインを買い集め、過去の価格動向から何年保有すれば価格上昇しそうかを検討します。
つまり予想利回りを計算する、という事です。
私の場合、高額なアンティークコインを販売する際には必ず利回りを予想し販売価格を決定します。
私が個人収集家で「入手さえできれば100%幸せ、将来の市場価格がどうなろうが知ったこっちゃない」という立場ならばこんな利回り計算はしないでしょう。ですが私は投資家でもあり、販売者でもあります。
そのような立場では利回り計算は特に重要。
私が仮に毎年5%は相場価格が上がると読み、15%の利益を乗せて販売したとします。
それは購入者にとっては3年以上の保有で市場価値を上回るコインの入手を意味し、私にとっては即売になったとしても3年分の利益を確定させる事になります。
自分も損しないし、相手にも損をさせない。将来価格負けさせない。
だからこそ鑑定眼より選定眼。
市場の動向、ニーズを読み取る
アンティークコインには時代時代の流れ、ブームがあり流れに乗っているコインは値が上がります。
何年も何年も徐々に安定して値上がりするコインもあれば急騰するコインある。逆に値下がりするコインも。
それらを推し量る指標の1つが【注目度、関心度】です。
具体的に私が行なっているのはヘリテージオークションで何人が、どのコインをトラッキング(ブックマーク)しているかの観測。
他のオークションでも同様の観測をしていますが、特にヘリテージは世界でも最大級のオークションハウスで頻繁に世界中からコインが集まり、多くの目が集まります。
トラックしている人が多ければ多いほど、そのコインの注目度、関心度が高い。それだけ関心のある人が多いと言う事はニーズがそこに生まれやすい、という事です。
それらのレコードを集めデータ化すると関心(潜在ニーズ)の動向が見て取れます。それらのデータの積み重ねが今後の価格動向を読む材料にもなるのです。
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